映画「NO」:選挙で 独裁者ピノチェトを退陣させた'88年のチリ市民

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    Click→「NO」公式ウェブサイト


    「チリのピノチェトを選挙で辞めさせた話だから、きっと元気の出る映画だよ」だから、お正月に見るのにむいているはずだとTSUTAYAに行く途中に娘が言った。主演は、モーターサイクルダイアリーズでゲバラを演じたメキシコの俳優ガエル・ガルシア・ベルナルだ。

     1973年に、CIAのあと押しでクーデターを起こしてアジェンデの社会主義政権を倒したピノチェト将軍は大統領の地位について独裁を続け、反対派に対する拷問や虐殺で政権を維持した。
     1988年、それに対する国際的な批判に答えるために、渋々ながら国民投票で信任を問うことになった。ピノチェトを支持するひとは「SI」(YES)を、反対する人は「NO」を投票する。映画のタイトル「NO」がピノチェトに対するNOを意味するのはいうまでもない。

     運動期間は27日間、双方は一日に15分のテレビCMを流すことができる。どうせ できレースだろうという無力感のなかにあって、CMのディレクターとして広告代理店で働く主人公は自分も半信半疑だが「NO」を目指す選挙チームでCMづくりの中心に立たされる・・・
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