日本のいちばん長い夏
日本のいちばん長い夏/半藤一利/文藝春秋新書
このところ半藤一利の本をいくつか読んでいるうちに この本の存在を知ったのだが、こんなに面白いものを僕はどうして知らずにいたのだろう。
戦争を終わらせるとはい かに難しいことであるかを、時と場所をひとつにして、当事者たちが自身の言葉で語る。のちに文藝春秋の編集長を経て役員になる半藤は、このとき弱冠33才の文藝春秋の編集部員として、徳川無声とともに司会をしている。
終戦前後に どこでどういう立場でいたか 何をして何を思っていたかを、興味深い顔ぶれの人たちが語りあった座談会のあとに、解説に代えて半藤と松本健一の対談(2007年)が添えられている。
とびらには、つぎのように書かれている
座談会に登場したのは三十人。
ある人は帷幕のうちにあり、ある人は前線に、ある人は捕虜収容所にあった・
三十の視点から語られた「その日」は、23ページに示した地理的スケールの大きさと、帷幕の中の出来事をも明かす深さをもって紙上に再現された。
初出「文藝春秋」昭和三十八(一九六三)年八月号
初出時タイトル「日本のいちばん長い日」
「帷幕」には 「いばく」というルビがふってあるが、ぼくは初めて見る言葉だ。
大辞林によれば、陣営に幕をひきまわした大将の陣営ということだそうだが、ここでは軍の階級としての大将という意味ではなく、大元帥つまり天皇のそばということだろう。
このところ半藤一利の本をいくつか読んでいるうちに この本の存在を知ったのだが、こんなに面白いものを僕はどうして知らずにいたのだろう。
戦争を終わらせるとはい かに難しいことであるかを、時と場所をひとつにして、当事者たちが自身の言葉で語る。のちに文藝春秋の編集長を経て役員になる半藤は、このとき弱冠33才の文藝春秋の編集部員として、徳川無声とともに司会をしている。
終戦前後に どこでどういう立場でいたか 何をして何を思っていたかを、興味深い顔ぶれの人たちが語りあった座談会のあとに、解説に代えて半藤と松本健一の対談(2007年)が添えられている。
とびらには、つぎのように書かれている
* * * *
この座談会は昭和三十八年(一九六三)年六月に行われた。座談会に登場したのは三十人。
ある人は帷幕のうちにあり、ある人は前線に、ある人は捕虜収容所にあった・
三十の視点から語られた「その日」は、23ページに示した地理的スケールの大きさと、帷幕の中の出来事をも明かす深さをもって紙上に再現された。
初出「文藝春秋」昭和三十八(一九六三)年八月号
初出時タイトル「日本のいちばん長い日」
* * * *
「帷幕」には 「いばく」というルビがふってあるが、ぼくは初めて見る言葉だ。
大辞林によれば、陣営に幕をひきまわした大将の陣営ということだそうだが、ここでは軍の階級としての大将という意味ではなく、大元帥つまり天皇のそばということだろう。
- 2015.03.22 Sunday
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- 02:23
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- by 玉井一匡