ブックデザイナー チップ・キッドの話/TED
先日、教育テレビの「スーパープレゼンテーション」でチップ・キッド(CHIP KIDD)というひとの話をきいて、唖然とするほどにおもしろかった。
彼はアメリカの出版社 KNOPF のブックデザイナーだが、ぼくはこの人の存在も名前も知らなかった。Wikipediaの英語版には出ているけれど日本語版はないから、知らない人が多いのだろう。
「スーパープレゼンテーション」という番組はTEDから中身を持ってきたにすぎないから、彼の話を聞きくには、卸元であるTEDのウェブサイトの日本語字幕付きを見ればいい。このプレゼンテーションの外題は「Designing books is no laughing matters・・・OK,it is.:笑い事ではないけれど笑える本のデザインの話」(これをクリックすれば見られます)という。
ひとくちに「おもしろい」といっても 色々のおもしろさがあるものだが、この人の話はさまざまなおもしろさに満ちている。話の導入でいきなり、「何だこいつは?」と思わせて既成概念を消し去って・・・「デザインの原則」をシンプルな表現で示す・・・これまでに彼がかかわったいくつかのブックデザインの過程を説明し結果を示す・・・ ときに原則に従い、時にその裏をかく・・・それを見ているうちに、デザインするということ 意味を伝えるということについて、ぼくたちの手には 物差しがひとつ 手渡されている。
- 2013.04.25 Thursday
- デザイン
- 20:04
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- by 玉井一匡