「初代 竹内洋岳に聞く」
昨年末のテレビで、ダウラギリに挑む長身の日本人登山家のドキュメンタリーを見た。
地球には8,000mを超える山が、いずれもヒマラヤに14あって、そのすべてに登頂した人は14SUMITTERといわれている。ドキュメンタリーの主人公・竹内洋岳(ひろたか)は、このダウラギリを登頂して日本人で初めて、世界で29人目の14 SUMITTERとなった・・・14の山を14座と数え、山の数え方に「座」という単位があること、竹内洋岳という登山家がいるということも、ぼくはことごとくこの番組を見て知ったのだが、この男とそのありかたをとてもいい感じだ、いい男だと思った。
その竹内が語ったことを記した「初代 竹内洋岳に聞く」という本がある。この本を書いた人はみずからを「著者」とせずに、表紙に「聞き書き 塩野米松」としている。インタビュアーでもないのは聞き手の発言がいっさい書かれていないし地の文もないからだろう。竹内自身のことばだけで構成されているので、読者はインタビューを横から見るのではなく、本人に向き合っているようだ。
- 2013.03.30 Saturday
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- by 玉井一匡