カフェ杏奴とブログのチカラ3:「ブログの力」出版記念ミーティング

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     いのうえさんが呼びかけてカフェ杏奴にブロガ−数人を集めてから3ケ月ほど経った2004年11月23日は杏奴の定休日だったので夕方から杏奴を借り切って<「ブログの力」出版記念ミーティング>というあつまりが開かれた。
     
     この本につけられた「Blogの可能性に気づいユーザーたち」という副題でわかるように、ブログが世の中に登場してから間もない頃だったから、ブログとはこんな風につかえるんだと伝えようとした本だ。

     カフェ杏奴を根拠地にブログの世界と現実の場所を結ぼうとする「いのうえさん」のことを書いた「漂泊のBlogger」というエントリーが、ひとつのケースとしてとりあげられた縁で杏奴が会場に選ばれることになった。
     この本をつくった栗田さんは、その前に秋山さんと「Be-h@usの本」をつくっている。こちらは、Be-h@usの生みの親である秋山東一氏の世界を満載した本だが、秋山さんはブログのことを知るや、この新しいメディアにぞっこんに惚れ込んで周囲の人間を強引にブログに引き込み、建築の分野ではおそらく日本最初のブログ仲間をつくった。ぼくもその被害者、いや恩恵にあずかったひとりだ。「ブログの力」出版記念ミーティングが、彼の発案であることは言うまでもない。

    カフェ杏奴とブログのチカラ 2

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        そのつぎに杏奴に行ったときに実物のいのうえさんに会うことができた。しかし、それがいつだったのか憶えていない。ブログに書いたはずだが、それを書いたエントリーを探しても見つからない、じつは書かなかったのかと思いはじめて・・・やっとみつけた。「 カフェ杏奴:こだわりのないということ/MyPlace(2004.06.21) 」というエントリーのコメントに書いていたのだった。

      ・・・24日午後、カフェ杏奴に寄った。店のあるじがにこにこしてぼくを出迎えてくれたが、その笑顔の向きを変えて近くの席のお客さんに渡した。何も言われなくてもそれが「いのうえさん」であることがぼくには分かった。彼は、「杏奴ノート」に向かっていた。ノートは、店においてあって、客が他の客や店のあるじに対して何か言いたいことがあれば書いてゆく、いってみればアナログのメーリングリストのようなものだ。書いたときと読むときにずいぶんとタイムラグが生じる。いのうえさんは、ぼくにあてて何かを書き始めたころだった。

      メールとコメントで会話しているだけなのにずいぶん親しくなった。いずれ会えるだろうとは思いつつ、約束して会うより偶然のほうがいいと思っていたが、思いがけず早く出会うことになった。
       先日も、アメリカにいる妹が住んでいたニュージャージーのリッジウッドというまちに住んでいらしたことがあると、ぼくのサイトを読んで、メールをくださったから、いっそう身近に感じていたところだった。もちろん、すぐにうち解けて長い時間話し込んでしまった。話しているうちに、さらに思いがけない共通点があることも分かった。

       ノートを書いた本人を目の前にして読むのも妙な気がしたので、いのうえさんがトイレに立ったときにぼくにあてたところをざっとよんだが、いずれまたゆっくり読もうと、閉じた。さまざまなコミュニケーションが増えたことをあらためて実感しそれを楽しんだ。そのあと、園芸屋でサギソウを一鉢買い、たのしい土曜の午後になった・・・

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      カフェ杏奴とブログのチカラ

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         2月に入ってすぐ、カフェ杏奴が閉店するときいた。( 閉店のお知らせ:カフェ杏奴より/漂泊のブロガー2 )
        閉店する理由には思いあたるところがあったが、様子を知りたくて翌日の土曜に自転車を10分ほど走らせて杏奴に行くと、ママはいつものように淡々と、閉店することにしたと言う。
         
         カフェ杏奴は、いい店がみなそうであるように、多くの人にとってそれぞれに特別の場所なのだが、ブログを書き始めてまもないころに書いたエントリーに残されたコメントがきっかけで行くようになったから、ぼくには、ブログのつくるまちと現実のまちの重なりを実感できる場所として深い愛着ができていた。
         
         中野と神楽坂の間を自転車で通う行き帰り、ぼくは毎日のようにここの前の新目白通りか その裏の道を通るのに、数年のあいだ この店に気づかなかった。
        いや、あるにはあると意識の外で知ってはいたのだが、店に入ろうとはついぞ思ったことがない。外から見ればすこぶる目立たないし、なによりぼくが自転車でそこを通るときには滅多に店が開いていることがないのだ。
         2003年にブログを始めてひと月ほどの頃に、やはり通勤ルートの途中にある 林芙美子の住んでいた住宅が記念館となっていて、そこがボランティアや近所の方々によってとても気持ちよく運営されていることについて書いたことがある。
         それを書いてから数ヶ月ほど経って、そこに「いのうえさん」というひとがコメントをくださった・・・わたしも林芙美子記念館に行ってみたくなったが、近くにカフェ杏奴という気持ちのいい店があるから行ってみてください・・・ということが書かれている。「書かれている」と現在形で書いているのは、ぼく自身 記憶を確認するために、以前のエントリーとコメントを読み直しながら書いているからだ。( 林芙美子の住んでいた家:林芙美子記念館/MyPlace/2003.11.17 )
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