1991年のマトリョーシカ

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    Click →マトリョーシカの中身を見る
     自宅のマンションの管理組合総会が終わったあとSさんと立ち話をしていると、居間の4つのダウンライトのうち3つが切れたけれど脚立にのぼるのがこわくて取り替えられないとおっしゃるので、帰りがけによって取り替えてあげることになった。
     
     脚立の上から見ると、棚の上に男のマトリョーシカの大きさ違いで同じ絵のものが2つ乗っているのに気づいた。
    ぼくは、電球をねじ込みながら質問する
    「あのマトリョーシカは何ですか」
    「あら、そんなものがあるの?私も見たことがないからわからないわ。彼の弟が亡くなったときに持ってきたんでしょ」とおっしゃる・・・数年前に80代で亡くなったご亭主を、いまも彼と呼ぶ科学者夫妻がほほえましい。

     「頭のてっぺんに大きなシミがあるから、ゴルバチョフでしょう。あの中に誰が入ってるのか見たいので開けていいですか?」
    「もちろんいいですよ」とおっしゃるので、電球を入れ替えたあと、ゴルビーをテーブルにのせた。
     順番に中身をとりだして並べると4人の男たち。
    2つとも、ゴルビーの中から出てくるのは同じ人物だ。マトリョーシカは決まりきった輪郭の上に大きな顔の人間を描いたものだから、実物とは印象が変わるので、順番からすればゴルバチョフの次がブレジネフでいちばん小さいのはレーニンであることはすぐに想像がつくが、その間の二人はそうもいかない。
    「よかったらあげますよ」とおっしゃるので、お言葉に甘えて小さい方をひとついただいてきた。

    Flightradar24:「いま」地球上を飛んでいる航空機たち

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       友人からのメールに
      「子供に教えてもらいましたが、すごいです。」と書かれている。
       本間さんがすごいと言うからには、すごいんだろうと思いつつ、さっそくURLをクリックしてこのアプリを開いてみた・・・たしかにすごい。

       「flightradar24.com」をクリックすると地図が開きます。・・・ちょっと待つと、おびただしい数の飛行機が群れ飛ぶ、いや乱れ飛ぶと言う方がふさわしいかもしれない。「+」のボタンをクリックすると地図が拡大する。さらに数秒・・・飛行機が少しずつ動き始める。

       毎年、クリスマスイブになるとNORAD TRACKS SANTAというサイトで、サンタクロースのソリがいまどこを飛んでいるかというのをCG映像で見せてくれる。ぼくはけっこう気に入っているのだが、サンタクロース+赤鼻のトナカイ とはちがって、これは現実の飛行機たちがいま世界中のどこの空を飛んでいるかを示している。しかも、サンタクロースを見せてくれるNORADとはNorth American Aerospace Defence Command (北アメリカ宇宙航行防衛司令部)というキナ臭い組織なのだが、frightradar24は、飛んでいる飛行機の情報を飛行機オタクたちが持ち寄って集積しているものだ。

      「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」=「裏切りのサーカス」

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         aki's STOCKTAKINGで「ティンカーテイラー・ソルジャー・スパイ」のことが書かれので、書きかけだったのを引っ張り出してきた。
         対立という協力関係によって構築されたベルリンの壁が壊れたあと、国家の対立を軸とする国際情勢が終わったという気分になったんだろう、スパイ小説はあまり書かれなくなり、主人公が企業のための調査の仕事を請け負うようになった。
        そのうちに、ぼくも読む気にならなくなった。ところが、国際情勢が緊張をましてきたからなんだろうか、このごろはスパイ小説をおもしろいと感じるのだ。
         
         スパイ小説作家として007のイアン・フレミングと双璧をなすジョン・ル・カレには、スマイリーシリーズといわれる三部作がある。ぼくは007の映画を見たが小説を読んだことがないのとは逆に、ジョン・ル・カレは小説を読んでいるが映画は見たことがなかった。女にもてる派手なジェームズ・ボンドと妻にさえ手ひどい仕打ちを受ける地味なスマイリーに共通するのは、著者がふたりともイギリス外務省のもとにある情報機関MI6の出身という経歴だ。
         
         ロンドンオリンピックの開会式のためにつくられた映像にエリザベス女王が登場して、宮殿に迎えに来た男と女王がスカイダイビングしたのを見て、ぼくは女王のチャーミングにまいってしまったのだが、あとになって、あれがいま封切り上映中の007映画「スカイフォール」のジェームズ・ボンドで映画のストーリーと重ねた演出なのだと知って、イギリスの王室と国民が互いをうまくつかう成熟のほどに感心した。

        ベアテ・ゴードンさんと ねじれのチカラ

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          Click to NY Times
           昨年末の選挙の勝者は、今年の参議院選挙で過半数を取って国会のねじれ現象をなくし憲法を変えたいと思っているにちがいない。
           それが気になるせいか、「ねじれ現象」のことを英語ではなんというのか知りたくなった。wikipediaで日本語の項目を開き、そこから別の言語を選ぶと、奥行きのある辞書としてとても役に立つのだが「ねじれ現象」を開いても、そこには外国語の項目がない。この概念は日本に独特なのだろうかと思いつつ内容を読むと、同じような情況はアメリカやフランスなどにもあるのだが、それぞれに制度の違いがあるため単純に別の外国語に置き換えるわけにはゆかないのだろう。
           
           「江戸の崖・東京の崖」の著者である芳賀啓さんのブログ「Collegio」に、「ベアテさん」というタイトルでベアテ・ゴードンさんが亡くなったこと、日本のために彼女が果たしたことが書かれた。少女時代を日本で過ごし日本の女性の立場を自身で目にしていたベアテさんは、GHQのつくった日本国憲法の草案に関わり、男女同権をうたった第24条などを起草した。ニューヨークタイムズのweb版の記事ではベアテさんとその死について2ページをつかっているから、日本のメディアよりもよほど丁寧に報じている。
           芳賀さんは、ベアテさんと会った自民党議員・扇千景が、相手を揶揄するもの言いをしたのに対して、胸のすく切り返しを見せた逸話を紹介している。

          2013年おめでとうございます

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            新年おめでとうございます
            ことしもよろしくおねがいします
             年賀状のデザインには毎年のように少なからず頭をひねっているうちに年末がやってくると、なんとか締め切り間際にデザインをまとめ、宛名書きは大晦日から元日にかけてすることになりますが、今年もその例に漏れませんでした。
             太陽とその年の干支を題材につくることを原則にしていますが、ヘビというやつがなかなか扱いがむずかしくて、苦労します。そのうえ、昨年はいろいろなことがあったのでさまざまな思いや希望も込めたいとあって、こういうものになりました。
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