デモがすてきだ

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 Click to open 「黄色い電車で船橋へ」/kai-wai散策
 masaさんのkai-wai散策の写真は、このところ脱原発デモの写真が多いが、その様子がとてもいい感じなのだ。
 
 たとえば、この写真は「黄色い電車で船橋へ」というエントリーの一枚目の写真だ。 このデモのスローガンは反原発ではなく「野田退治」だそうだが、このエントリーの前後にある反原発デモの写真と共通する大切なものがあるように思う。(masaさんは、「NO NUKESのカテゴリーの写真は自由に使っていい」と書いていらっしゃるから、これは無断で利用させていただいた)

 膝の上に太鼓をのせて、おそらくプラットフォームの腰掛けで牛乳とパンで腹ごしらえをしている父と息子が、腹の中の怒りを微笑ましさでつつんでいる。北アフリカで政権を覆した命がけのデモにも胸を打たれるけれど、日本人がこういう意思表示をできるようになったということには、新しいものが生まれる気配が感じられて、ぼくにもおもわず笑みが浮かぶ。

事務所の移転

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    暑い夏に、事務所を移転しました。

    *旧住所:〒162-0825  東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館 206
    *新住所:〒162-0825  東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館 302

     ご覧の通り、最後の部屋番号が変わっただけですから、同じビルの2階から3階に移ったにすぎません。それでも引越にはちがいないから、たくさんの本やカタログや家具を運ばなければならず、しかもエレベーターのない古いビルだから人力でやるしかないのに、ちいさな部屋の床面積がわずかに増えただけです。それでも、環境はだいぶ変わりました。

    1)窓がちょっと高く
     広くなり、その窓の前の道路はT字路なので視界が100m ほど届くようになりました。この窓は北北東向きだから、夏は直射日光が入らず、夕焼けはいくつかの反射を経てあたりを赤く染めてくれます。
     これまでは窓が小さかったうえに、窓の手前に本棚を一段とりつけたのが邪魔をした。前の道が狭いのも手伝って、外を見る気になることはほとんどありませんでした。移転に際して、余計なモノをだいぶ捨てたのも環境改善に役立ちました。
     昨年の夏から、故障を機にエアコンはほとんど使わず、こんな具合に窓をあけて風を取り込みます。

    2)開かない窓ばかり
     窓をあけて外を見ると、オフィスビルの窓の大部分は閉じられたままであることを、今さらながら実感します。そこでは、必要以上に室内気温を下げ、室内の熱を外に棄て、街の温暖化を促進しているのです。

    常備したくなった2冊

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      *「騙されたあなたにも責任がある」/小出裕章/幻冬社


       自分自身で直接に経験したことは忘れようとしても忘れられるものではないが、本で読んだ知識は、その時こそ肝に銘じるのだが時とともに印象が弱まってゆく。
       原発と地震の危険の大きさとそれに対する対処を簡潔にまとめたこの2冊は、それを忘れさせないように、つねに身の回りに置いておきたいと思う。

      1冊目の「騙されたあなたにも責任があるは、原発とその危険についてQ&A形式で書かれているから記憶に刻みやすい。その大部分は、何かの本やYouTubeで小出裕章氏がすでに発言していることであるにもかかわらず、読むたびに思いを新たにさせるのだ。

       われわれは、自分の死がかならずやってくるということを知っている。しかし、それは今日や明日ではないと思い続ける。3.11の前から原発の安全性など信用していなかったにもかかわらず、ぼくたちは無意識のうちに事故は起こらないかもしれないと思い込もうとしてきた。・・・われわれは自分自身を騙してきた、あるいは、騙されたいと無意識のうちに思っていたのだ・・・そう小出氏は言うだろう。

       ことここに至っても性懲りなく、放射性物質の危険はだいぶ少なくなったという政府の説明を聞かされているうちにそれに期待を抱いたりしないよう、ぼくはこの本をときどき開くことにしよう。・・・どれほどの放射性物質がまき散らかされたか、いつになったらそれが弱まるのか(あるいは、いつまで弱まらないのか)、現在どれほど流出し続けているのか、それを撤去してしまうことがいかに難しいかを思い出すために。

       しかし、それは悲観的に生きるためではない。誰がこの事態を招いたのかを記憶に刻むため、出来るだけ早く原発をなくすため、むしろ自分を奮い立たせるためだ。

      「皇居・吹上御苑の四季」

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         数年前、宮内庁が所蔵する伊藤若冲の絵が皇居の東御苑で展示されることを知って見に行った。大手門をくぐってすぐにある御苑への入口で風呂屋の下足箱で使う鍵につけられたような番号札を渡され、出るときにはそれを返すだけの単純素朴な仕組みがおもしろかった。

         会場は、門のすぐ近くの「三の丸尚蔵館」という小規模な博物館。
         絵を見たあと、せっかくだから庭を見ていこうと思って歩き始めた。ここは昭和天皇の武蔵野の林にしたいという希望でつくられたとは聞いていたが、東京のど真ん中にこれほどにきれいな林があるということにびっくりしてしまった。刈込みのような人工的な手入れをしたり園芸植物を植えたりはしない。しかし、人間の手は、目立たないように丁寧に加えられている。

         皇居には、これよりもずっと自然の森に近い吹上御苑の森がある。大都市の真ん中にこんな森があるのかという驚きは、東御苑にまさる。といっても、もちろん自分で見たわけではない。5年前に放送されたドキュメンタリーを、DVD「皇居・吹上御苑の四季」で見た。昨年ギンレイホールの支配人になった久保田さんと話をしていたら、話が倒木のことにおよび、かつてこの番組を製作したからと貸してくださったのだ。
         吹上御苑は皇居内の庭園だが、ある時期から人間の手をほとんど加えずに、自然の力のなすがままにされて出来上がった森だから、庭園というには、いささか逆説的である。
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