カンゾウが咲いた
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今朝、やっと3年目にして鉢植えのカンゾウが朱色の花をつけた。
信濃追分の道ばたに、平面的に3〜4枚の芽を出している植物がお行儀よく同じ方向を向いていた。その様子が、ホックニーの描く植物のように平面的でポップな感じが可愛いかったので、そこにお住まいのかたに質問すると「カンゾウ」だとおっしゃる。 それを5株ほど頂いてうちに連れ帰り、鉢に植えておいたら大きくのびてゆく代わりに、あんなに魅力的だった若芽がのびて葉っぱは伸びていったが、花もつけないまま冬には姿を消した。
カンゾウというのを、ぼくは漢方薬のパッケージを見ると原材料のひとつとして書かれている「甘草」のことだと思っていた。それは、佐渡の海岸沿いの丘を埋め尽くすカンゾウと同じものと思っていたのだが、ネットを調べてみるとカンゾウにはいろんな種類があるらしい。
漢方薬に使われるのは「甘草」と書かれるマメ科の植物で、まったく別物のようだ。佐渡に咲くのはトビシマカンゾウ(飛島萓草)という種類で、ほかにもノカンゾウ(野萓草)というのがあって、うちで咲いたのはヤブカンゾウ(藪萓草)。これらはいずれもユリ科カンゾウ属の植物なのだ。
ほかのカンゾウはみな一重なのにヤブカンゾウだけが八重咲きだ。
- 2012.06.27 Wednesday
- 自然
- 16:46
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- by 玉井一匡