「非暴力革命のすすめ」

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     2月19日から20日にかけての夜中に、NHK BS1の「海外ドキュメンタリー 非暴力革命のすすめ〜ジーン・シャープの提言〜」という番組を途中から見はじめたら、とてもおもしろい。ドキュメンタリーは、彼の思想がユーゴや北アフリカ、ビルマなどの独裁権力との戦いのバックボーンになったことを、シャープ自身とアフガニスタン人の若いアシスタントのインタビューを軸に数々の独裁とたたかう運動の動きや活動の参加者たちのインタビューで構成されている。ぼくはこの人の名前すら知らなかったから、見ているうちに彼の活動とそれがもたらした結果の大きさと意味の深さに驚いてしまった。
     地理的な位置はもとより宗教的文化的な背景もかけ離れたこれらの国で、シャープ自身が直接に関わったわけではなく,彼の著書(From Dictatorship to Democracy:独裁から民主主義へ)が自由を求める人々を力づけ行動を導くことができたのだ。この本は精神的・思想的な支柱となるものであるよりも「相手の暴力に挑発されるな」とか「相手と交渉をするな」というような、具体的な指針を示すマニュアルのようなものであったために普遍的に受け容れられたのだろう。  もとは、ミャンマーの反政府活動家のために書かれたものだったそうだが、いまのところでは最後に自由を手にしたのがミャンマーだったというのも興味深い。

     かくも情報が過剰な時代に、これまでそれを全く知らなかったことにも自分でおどろいた。ちょうど、小出裕章氏の存在と研究・活動について知ったときのようだった。BSの再放送があるのだが、NHKがBS受信の登録を求めるメッセージがいやがらせのように画面の左隅に出てくる時間帯だ。それでもぜひ録画しておこうと思う。
    ■再放送:BS1/2月27日18:00~18:50
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