デモがすてきだ

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 Click to open 「黄色い電車で船橋へ」/kai-wai散策
 masaさんのkai-wai散策の写真は、このところ脱原発デモの写真が多いが、その様子がとてもいい感じなのだ。
 
 たとえば、この写真は「黄色い電車で船橋へ」というエントリーの一枚目の写真だ。 このデモのスローガンは反原発ではなく「野田退治」だそうだが、このエントリーの前後にある反原発デモの写真と共通する大切なものがあるように思う。(masaさんは、「NO NUKESのカテゴリーの写真は自由に使っていい」と書いていらっしゃるから、これは無断で利用させていただいた)

 膝の上に太鼓をのせて、おそらくプラットフォームの腰掛けで牛乳とパンで腹ごしらえをしている父と息子が、腹の中の怒りを微笑ましさでつつんでいる。北アフリカで政権を覆した命がけのデモにも胸を打たれるけれど、日本人がこういう意思表示をできるようになったということには、新しいものが生まれる気配が感じられて、ぼくにもおもわず笑みが浮かぶ。
 しかし、仮に「野田退治」が実現しても、そのあとが今よりもよくなりそうにないのが困ったところだ。かならず他の誰かが彼のゼッケンをつけて次のシーズンをかき回すことになるが、その人物がよりすぐれた人物、正確には、より少なく誤った決断をする人物になる可能性はすこぶる低いからだ。

 都知事が中国の反日デモの暴走を「民度が低い」と言いはなったそうだが、彼は自分の言動がそもそもこの事態を引き起こしたことをどう考えているのだろう。日本の「民度」は、むしろ高くなる兆しがあるとぼくは思うが、それに引きかえ、「官度」という言葉があるとすれば、それはさらに低下している。

 つぎの政権を取る可能性が高い最大野党の党首選挙の立候補者を見ると、すべて原発容認を掲げていて、およそ国民の意志を反映する人物がいない。党首選挙は、さながら弾倉の全てに弾の込められた銃の銃口を国民の頭にあてるロシアンルーレットのようではないか。どの弾が出てきても、日本の命はあやうい。せめてタマが小さくて命拾いすることを祈ろう。

■関連エントリー

コメント
masaさん写真無断借用御免。
kai-wai散策はコメントを書かせてくれないから、コメントを書く代わりにエントリーすることにしたのです。これからも、コメントを書きたくなったときには、この手を使おうと思いますのでよろしく。

 
採り上げていただきまして、ありがとうございます。
こうして、玉井さんのご考察に触れることで、自動で焦点が合っていた画像が、手動で焦点を合わせ、もう一段鮮明になったような、視点を増やしていただいたような、感触があります。
しかし、このところ多発している市民による法令遵守の抗議行動は、これまで日本では目にしなかった類のもので、もしかすると、多分に希望含みではあれ、いずれ社会を動かす力になるかもしれない...という気がしてなりません。そんなわけで、"いまのまちとひとの風景" として、しばらく追っかけてみようと思っています。
  • masa
  • 2012/09/24 6:37 PM
小畑さま
 またまたご家族みなさまにお世話になっているようで、感謝に堪えません。
小畑さんのブログを読んで、これまでまったく知らなかった思いがけぬ世界を垣間見る重いです。それについて、またあらためて書きます。いつか金曜日にお会いするのを楽しみにしています。
裕吾さん
 ご紹介くださったサイトの文章、読みました。
小出裕章さんの本を読んだりYouTubeで話をきいたりすると、事態の終息は、まだ遠いとしか思えませんが、外国から見てもそうなんですね。原発を存続させたい一念で、事態の深刻さを伝えたくないのでしょう。
 政府を動かしてものごとを最終的に決定させるのは、結局は官僚と財界であるという、構造がいっこうに改まらない。彼らは、制度の上でも国民が選ぶことのできない連中であるとすれば、こうなるのは当然かもしれませんね。彼らにさからうものはどんな手段をもっても排除することができるのだから。

 それでも、だれもがさまざまな情報を手に入れそれを共有することができる可能性をもっているのが、インターネットなどのメディアかもしれないと思うのです。
玉井さま
「デモがすてきだ」、読ませていただきました。
「せめてタマが小さくて命拾いすることを祈ろう。」
この一文にぼくは希望を抱きます。
祈り続けること。
時間の趨勢を信じ、ギリギリの線上で行動すること。
試練は力であること。

土曜日、夕海さんのライブが終わり、中華そば屋で家族共々遅い夕食。河岸を変え、拙宅てのささやかな打ち上げ。妻と夕海さんとの心安らぐ会話。天草での祝祭、素敵な姿で海へ挑まれたという武勇伝、心に響きました。
今週の金曜日は行けそうにありません。自営業者にとって月末はことのほか早くやってくるようです。
月が明けて、調整しようと思います。
ぜひお会いしたいです。
  • 小畑彰
  • 2012/09/24 1:24 AM
玉井さん こんにちは
このような記事がありました。
新たな一大汚染の危機と国・東電の無策ぶり
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33518
それと民主主義の機能不全
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33604
私たちにどのような手があるのでしょうか?
  • 加嶋裕吾
  • 2012/09/23 6:38 PM
小畑さま
コメントありがとうございます。やっと書き加えました。
金曜にいらっしゃるんですか?まだ行けるかどうかわかりませんが、行けばお会いできますね。
 社会で、世界で起きていることに無関心であってはならない。原発問題は私たちにもその責任がある。中学一年生の息子を伴い、金曜日のデモに参加しようと考えています。
  • 小畑彰
  • 2012/09/22 4:12 AM
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