事務所の移転

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    暑い夏に、事務所を移転しました。

    *旧住所:〒162-0825  東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館 206
    *新住所:〒162-0825  東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館 302

     ご覧の通り、最後の部屋番号が変わっただけですから、同じビルの2階から3階に移ったにすぎません。それでも引越にはちがいないから、たくさんの本やカタログや家具を運ばなければならず、しかもエレベーターのない古いビルだから人力でやるしかないのに、ちいさな部屋の床面積がわずかに増えただけです。それでも、環境はだいぶ変わりました。

    1)窓がちょっと高く
     広くなり、その窓の前の道路はT字路なので視界が100m ほど届くようになりました。この窓は北北東向きだから、夏は直射日光が入らず、夕焼けはいくつかの反射を経てあたりを赤く染めてくれます。
     これまでは窓が小さかったうえに、窓の手前に本棚を一段とりつけたのが邪魔をした。前の道が狭いのも手伝って、外を見る気になることはほとんどありませんでした。移転に際して、余計なモノをだいぶ捨てたのも環境改善に役立ちました。
     昨年の夏から、故障を機にエアコンはほとんど使わず、こんな具合に窓をあけて風を取り込みます。

    2)開かない窓ばかり
     窓をあけて外を見ると、オフィスビルの窓の大部分は閉じられたままであることを、今さらながら実感します。そこでは、必要以上に室内気温を下げ、室内の熱を外に棄て、街の温暖化を促進しているのです。
    3)ヒートポンプ
     「ヒートポンプ」ということばはこの頃あまり使われなくなりましたが、冷房の機能を反転させて暖房につかうことがめずらしかった時代には、よくつかわれました。低いところにある水を高いところに揚げるにはポンプをつかいますが、同じように、温度の低いところにある熱(ヒート)を温度の高いところに移動させる技術をヒートポンプといったのです。だから、寒い屋外から室内に熱を運んで暖房することだけがヒートポンプではなく、外より気温の低い室内の熱を暑い屋外に運ぶ冷房もヒートポンプです。
     外に熱を棄てることによって室内を涼しくするのだから、室内が涼しくなるほど街はさらに暑くなるわけです。その事実を隠すために、夏のエアコンのことはヒートポンプとは言わないのでしょう。

     原発というものは、発生する熱のうち2/3は海に棄ててしまうということをぼくも知ってはいたけれど、その不合理を実感するようになったのは福島の事故が起きてからのことです。CO2を排出しないから原発はクリーンエネルギーだと冗談のような理屈をいった東電の友人を、事故の前はバカじゃないかと嗤っていましたが、フクシマ以後は腹立たしく思うようになりました。
     ヒートポンプは、電気ヒーターの3倍も4倍もエネルギーを有効に使える(成績係数COP/wikipedia)ということになっていますが、原発は電気をつくるときに熱エネルギーの2/3を無駄に棄てていることを計算に入れれば、もともとほぼ1/3しか役に立たないわけだから、ヒートポンプは使用する電気エネルギーの3倍も暖房できるのだとしても、やっともとに戻るだけのことです。原発でつくられた電気で冷房することは街を温めるうえに、二酸化炭素の代わりに放射性廃棄物を人類の滅亡後にまで残すのです。

    4)窓をあけよう
     もし部屋の窓を開くことができるなら、クーラーをつけるよりできるだけ窓をあけよう。節電ばかりでなく窓の外の道も木も、みんな自分の部屋の一部になる。生物に備わっている、体温を調節する能力を使わずにいると、その能力が退化してしまうでしょう。
     風通しをよくするためにドアを開いておくと、ときどき通りがかりの人がのぞいたり声をかけてくれる。先日、ドアを開けておいたら、ギンレイホールの久保田さんが声をかけてくださって、倒木の話しをするうちに「皇居・吹上御苑の四季」を貸してくださることになりました。

     国も、窓や扉をあけてみないか。軍備増強を競うような人物が家の中でふんぞり返っているような国には、なんとしてもさせたくないと思わないか。


    コメント
    Chinchiko Papaさま
     ずいぶんお会いしていませんね。しかし、先日は広重のエントリーの相変わらずの高密度ぶりに呆れていたところです。
    杏奴の裏の道は、今朝も通って来ました。こちらこそ、気づかなかったとすれば失礼しました。あそこから学習院下を通り、明治通りを渡って椿山荘下の高速の出口まで裏道を走るのです。このところ、公務員住宅のあとの崖を崩してしまった工事に憤りつつ走っています。

     事務所は、ギンレイホールが借りていた3階の部屋と交換したのです。2階のとなりには、もうひとつギンレイが借りている部屋があるので、ギンレイは二部屋つなげて利用できるし映画館と行き来が楽になり、私たちの方は少し広く開放的になるというメリットがあるので、こういうことになりました。
     ご御用がおありのときに限らず、近所にお越しの節はお寄りください。
    1階上に移られたのですね。今度、そちら方面へ打ち合わせに出かけるときは、また寄らせていただきます。ただ、今年はあまり動きがないようですね。
    それから今朝、杏奴裏の道を自転車で疾走されてました?w わたしは西武線で新宿に出ようと、下落合駅へ向かっていたのですが、お婆さんを追い抜こうとして気をとられていたとき、傍らを自転車で通られたのが「あれ、玉井さんだったかな?」と、ふと気づいたしだいなのですが・・・。もしそうでしたら、失礼しました。
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