後藤健二さんの著書を買って読もう

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    Click→後藤さんの著書(Amazon)

     囚われた後藤健二さんについての報道を、これまで僕は見る気にならなかった。
    政府には本気で救出しようとする気はないはずだから、いつかは「処刑」という結果になるだろう、 そういう結果を海外派兵実現の格好の口実として、望んでさえいるだろうと思うと腹立たしくてたまらなかったからだ。

     まして、古賀茂明氏孫崎享氏が指摘するように、わざわざ中東まででかけた首相自身が有志連合に2億ドルを出すと見せつけたことがこの事態を招いたのだとすれば、何の敵意もない人間を斬首することと、自国民が拘束されていると知りながら 札びらを切って 相手と敵対する側に渡すよと見得を切ってみせるふるまいを比べたら、どちらが蛮行というにふさわしいかわからないほどだ。
    もし、彼とその背後にいる人々の目論見どおりに海外派兵などということになれば、戦場に巻き込まれた市民が日々の平穏を失われるつらい生活や無残な死を伝えようとする 後藤さんのような報道は、秘密保護法のもとに禁じられるだろう。

     まずは後藤さんの本を買って読もう。・・・・後藤さんのしてきた活動を支持するという意思表示に、言うまでもなく後藤さんが何を志していたかをよりよく知るために、そして 残された人々の支援のために。
    後藤さんの死を契機にして、これまで彼が伝えようとしてきたことが広く知られるようになって、軍拡、軍事産業・研究の解禁などの動きを止めることができるなら、命をかける結果になった後藤さん自身も本望だろう。
    関連サイト
    後藤さんの会社 INDEPENDENT PRESS のウェブサイト 
    後藤健二さんの著書
    *YahooJapan News
    人質家族が泣き叫べない日本の異常ーイスラム国による邦人人質事件での親族の抑制  
    *HUFFPOST
    後藤さん殺害事件で「あさイチ」柳澤キャスターの珠玉の1分間コメント
    後藤健二さん人質事件 BBCが「自己責任論」や「日本人らしさ」報じる 
    池上彰さんが悼む「後藤健二さんの不存在は、ジャーナリズム界の損失」【イスラム国】 
    「安倍首相の発言が引き金に」 孫崎享さんがイスラム国への対応を批判 
    後藤健二さん「憎むは人の業にあらず...」 紛争地の人々に寄り添い続けた日々 
    *日刊ゲンダイ
    古賀茂明氏が語る「I am not Abe」発言の真意
    *【AFP記者コラム】
    「イスラム国」の斬首動画が報道機関に突きつけた課題 
    *CHRISTIAN TODAY
    隣人を愛する人 国際ジャーナリスト・後藤健二さん

     

    コメント
    Tosiさん
     また、返信コメントがおそくなってしまいました。
    山本太郎のウェブサイトで「非難決議」に対する批判と修正の内容を読みました。彼の指摘には、まったく同感です。そういっては失礼だが山本太郎を見直しました。
    「大量破壊兵器を作っているという情報を我々は持っている。持っていないことをみずから証明できなければ、攻撃を開始する」というブッシュの要求は、その時点ですでに論理的に間違っていました。何かが「ある」ということを証明するなら、1つの証拠を示せばいいけれど、「ない」ということを証明することは、ほとんど不可能なのだから。
     その結果、イラク攻撃に小泉政権が賛意を表明したことは、残念ながら事実であるし、小泉純一郎が選挙で圧倒的な勝利を得た結果、首相となったのも事実であり、イラン攻撃の結果として生じた諸問題に日本が責任の一部を担っていることも、すこぶる不本意ながらたしかです。
     したがって、今回の事件の発端は後藤さんたちがイスラム国の縄張りに踏み込んだこと以前に、日本政府がイラク攻撃を支持し後方支援したことにあると考えるべきでしょう。

     しかし、口の減らない現在の政府は、だからこそその責任を全うするためにも武装した兵員を派遣できるよう法制を改めなければならないというでしょう。
    シャルリ・エブド襲撃事件と日本人人質殺害事件は、事件そのものを比較するなら、たしかに相違点のほうが多いかもしれません。しかし事件後の政権担当者の姿勢には共通点が少なくないと考えます。ド・ヴィルパンがあの時点で危惧していた「戦争の精神」は、残念ながらその後まもなく、マニュエル・ヴァルスの一月13日の国民議会での演説のなかの"Oui, la France est en guerre contre le terrorisme, le djihadisme et l'islamisme radical"という断言によって明白に表現される形になりました。
    メディアパールという左派系誌が一月10日に「シャルリ・エブド襲撃事件が『仏の九月11日』であるという考えを受け容れるにせよしないにせよ、ブッシュ政権によってとられた諸決定が米国と世界に及ぼしたよくない諸結果を再検討してみることは無益ではない」と書いていたのも同じ危惧からだったと思われます(http://www.mediapart.fr/journal/international/100115/les-lecons-du-11-septembre-2001)。
    仏(あるいはラムズフェルドの「古い欧州」)が中近東やアフリカにおいて多くの歴史的責任を負っているのに対し、日本は(少なくともこれらの地域においては)ほとんど負っていないというのはたしかにその通りですが、イラク戦争についての責任に限定すればまったく逆であることは疑いありません。当時の仏外相の現在の発言と、先の「非難決議」に関連する参院議員山本太郎氏の説明は、ほぼ同じ問いを私たちに提起しているのではないでしょうか。
    • Tosi
    • 2015/02/07 8:09 AM
    エイリンさん
    後藤さんの上記の著書は、ことごとくAmazonで在庫切れになっています。後藤さんがこれまでどう考えてどう行動してきたのか何を伝えたかったのか、多くの人が知りたいと思っているからでしょう。後藤さんを過小評価させたい人々が増刷妨害まではしないと思いたいですが。
    後藤さん
    生きて帰還して欲しかった
    日本中皆そう思っていました。
    ご冥福をお祈り致します!
    • エイリン
    • 2015/02/05 8:24 PM
    Tosiさま コメントありがとうございます。
     フランスの面している事態を考えると、それと比べれば、日本の今回のことはまだしも解決の可能性があるとさえ思われます。
    フランスのばあい、襲撃された原因はイスラム教をを侮辱したと言われても否定のしようがない表現であったし、フランスはアフリカ、中近東、アジアの植民地を勝手に山分けした主要な先進国のひとつとして数百年の悪行の実績があるのに対して、日本の今回の被害者は、空爆される人々の窮状を訴える報道をしてきた後藤さんであり、彼が捕えられた時に イスラエルやヨルダンに乗り込んだ安部晋三が,わざわざ挑発的な振る舞いをしたということなのですから、非は日本国民ではなく大部分が安部晋三にあることが明白なのですから。

     しかし、日本の首相とフランスの元首相の行動と発言は、際だった対比を示している。
    安部晋三は、おのれの愚かな行動を糊塗するために テロには屈しないとして、これを海外派兵のシステムを作り上げるきっかけに、つまり戦争に近づこうとしています。それに対してフランスの元首相は、保守派とされている人でありながら、いったん始めたら容易なことではやめられない戦争には進むな、排他的なナショナリズムより文化のもつ連続性に立ち返ろうと呼びかける。

     国民と世界にとって迷惑きわまりない日本の首相の座についている男には、どうも反省という行動の選択肢がないらしく、口先三寸の小理屈をこねて得意になっている。みずからの愚かさに対する自覚さえないほど愚かな人物、なんとかしてこれを辞めさせるしか術はない・・・ということは明白だが、ところで代わりに誰を?と考えるとその先で言葉に詰まってしまいます。サッカーの監督でも大企業の社長でも外国から連れてくるんだから、首相も外国から連れてくるしかないでしょうか・・・ド・ヴィルパン?
    ドミニク・ド・ヴィルパンはシャルリ・エブド襲撃事件直後にルモンド(一月8日)への寄稿の中で、「テロリスムを根絶すると約束しながらテロリスムを養っている」対テロ戦争の不条理さを指摘した後、次のように書いています:
    「戦争の精神はひとつの罠である。それは我々をいかなる制御も及ばない戦争のほうに毎日よりいっそう導いていく歯車仕掛である。我々の義務は我々の民主的諸価値の名において戦争の精神に抵抗することだ。」
    「試練のなかで、我々のひとりひとりは完うすべき義務をもっている。責任をもって、沈着冷静、統一のうちに行動しよう。民主的な模範性をもってして応答しよう。我々がそうであるものにあらためて立ち戻ろう、対話、文化と教育の力、そして平和を信じるレピュブリカンに。」
    http://www.lemonde.fr/idees/article/2015/01/08/resistons-a-l-esprit-de-guerre_4552133_3232.html
    • Tosi
    • 2015/02/04 8:48 PM
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