iPhoneの受難

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    こわれたiPhone1縮小Click to PopuP
    先々週の末に、ぼくのMacBookがハードディスクを認識しないという状態になったが、そのまま新潟に行ったので週明けにアップルストアに持っていった。「ハードディスクがおそらく壊れているでしょう」との宣告を受けたが、「マザーボードの方の問題ということはないの?」とたずねると、「可能性としては、ボードとハードディスクをつなぐケーブルが切れたということもわずかにあります」と言う。ここ2月ほどバックアップしていなかったが、最悪の結果を覚悟した。
    修理が終わったという電話をもらったので行ってみると、「わずかな可能性」が当たっていた。ぼくは幸運に深く感謝したのだった。

     ところが昨夜のこと、こんどはiPhoneをひどい目にあわせてしまった。
    写真を見れば一目瞭然、表のガラスが割れた。夜おそく帰るときのこと、歩道ぎわの駐輪場にとめておいた自転車のタイヤに空気を入れたあと、これから帰るというメールを送り、走り出そうとすると歩行者用信号が変わりそうになったから、ポケットにiPhoneを入れるといそいで渡った。渡りきる寸前に、ポケットからなにかがこぼれ落ちたような気がした。

    自転車を踏む脚がペダルとともに上がるとジャケットのポケットを押し上げるのだ。自転車をとめてポケットをさぐると、案の定、あるべきiPhoneがいない。すぐに横断歩道をもどると まずはプラスチックのカバー、そして少し離れたところにiPhoneがころがっている。
     タクシーに轢かれたケータイのことを、ぼくは以前にもエントリーしたことがある。そのときは防水と耐衝撃性ばかりを売りにしているauの携帯電話だったから、ことなきをえた。防水ケータイ:G'zOne W42CA/MyPlaceしかし、今回はガラスで包まれた美しいiPhoneだ。APPLEケアに入っているから補償があるはずだが、こういう事態では適用されない。
    ・・・・・手に取ると、ガラスには蜘蛛の巣よりも細かく割れ目が走っている。右上は剥落さえしている。深夜、信号の変わり際に自転車に乗ったやつが渡りきるのをタクシーはウズウズと待っていたことだろう。あのタクシーに轢かれたにちがいない。数秒のあいだにiPhoneは変わり果てた。
    こわれたiPhone2S 電源ボタンを押すと、iTunesの画面が開いた。ロックをはずすと反応する。指先で触れるとガラスの破片でで手を切りそうなのに、画面はタップにもスクロールにも応じてくれる。ガラスは割れても液晶はまもられたわけだ。電話もかけられる、音楽も聴ける。ただ・・・画面がこのありさまだから、つかうたびに指先にガラスの先端がささりそうだし、ぼくの後悔の念にはもっと深く鋭く突き刺さる。写真も、ずいぶん見にくい。

     iPhoneの契約書類を見ると、契約日時は1910年10月だ。つまり2年間の年期明けまでおよそ半年残っている。それまでに交換すると二重債務状態になるから、それまではこのiPhoneを保たせて、そのころには発売されているであろうiPhone5に晴れて取替えるということにしよう。それまでこのヒビを見ては、悔恨と反省のヒビをおくることにしようと思う。 画面の保護シートがもう一枚残っていたのを探し出してひび割れたガラスのうえから貼り付けた。ふつうなら、シートの下に小さな空気が残るのでさえ気になるのに、これくらいヒビが入っていると大量の空気でも気にはならない。ただ、指先を切る心配のなくなったことをよろこぶばかりだ。

    やれやれ、また友人たちを面白がらせることになりそうだ。

    コメント
    栗田さん コメントありがとうございます。
    両方とも開いてみました。こういうものがあるというアメリカのよさを、つくづく思いました。そして、災いを好奇心に変えてくれる映像でした。
     じつのところ、ぼくのリスニング能力では、お嬢さんの言葉を理解するには繰り返し映像を見なければならないでしょうが、iPhoneの中身を、切実な問題意識を持ちながら見ることができました。繰り返し聴こうと思います。

     数十年前に「きみは不器用なの?」と秋山さんに言われた私のことですから、老眼鏡の眼をもってこの小さな部品たちを再構築することは容易なことではないと思います。しかし、どのみち「自分でいじったらAppleCareは効かなくなるよ」という条項を恐れる状態ではないということが、勇気を持たせてくれます。お嬢さんのうしろの壁に貼ってある「SELF REPAIR MANIFESTO」というポスターが力づけてくれます。

     修理してくれるところについても、いろいろな情報をFacebookのコメントに寄せていただきましたが、ぼくは、おのれの不注意を戒めるためにも、半年間保護シート張りのディスプレイを使いつづけ、このお嬢さんの英語を聞き取れるようリスニング能力の向上につとめ、iPhone5発売のあかつきには新しいiPhoneを入手しようと思います。
    それから「iPhone 4 Display Assembly」$119.95と「Required Tools」$32.40を購入して、やってみようと思いました。
    しかし・・・・「Difficulty: Difficult, Install Time: One Hour」という記述を見ると、いささかひるみます。
    いずれにせよ、私も、いい勉強になりました。ありがとうございました。
    人ごとではなく、自分に起きたらと真剣に対応策を考えてしまいました。
    検索してみると、Display-Assemblyは購入可能。
    http://www.ifixit.com/iPhone-Parts/iPhone-4-Display-Assembly-GSM-ATT/IF182-003

    きれいなお嬢さんが分解/修理の方法を解説してくれるムービーもみつけました。
    http://www.youtube.com/watch?v=oBpFPfx5aBw&feature=player_embedded

    私はこれまでにiPodを分解/バッテリー交換した経験はありますが、iPhoneの分解/組立を決行するのは勇気がいりますね。半年間をフィルム貼りで過ごすのもベターな選択かもしれません。
    いい勉強になりました。
    • 栗田
    • 2012/03/15 10:08 AM
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