「主戦場」というドキュメンタリー映画

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     デモクラシータイムズ」は、YouTubeで誰もが見ることのできるまっとうな報道メディアのひとつだが、その中に 「世界を変える100人の働き人」というインタビューのプログラムがある。

     ゲストの選び方も話のきき方も興味深いのは、インタビュアーである池田香代子がおそらくゲスト選びも自分でやっているからなのだろう。ぼくは 数ヶ月前に気づいたことだが、このタイトルは 彼女が翻訳した「世界がもし100人の村だったら」に因んだものなのだ。

     

     20人目のインタビューのゲストは、ミキ・デザキという日系アメリカ人、「主戦場」という興味深いドキュメンタリー映画を製作監督した人である。4月20日から、東京なら渋谷のイメージフォーラムで公開しているが ぼくはまだ見ていないけれど、このインタビューを見て 必ず見ようと思った。


     デザキは、かつて2年間 山形の高校で英語を教えたときに、日本人が 自分たちの行う差別について自覚が乏しいのを知り、それを契機にこの映画をつくるに至ったという。人間に対する人間による「差別」という問題に向き合うために、彼は きわめて困難な題材を選んだ。


    「宝島」

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      「宝島」/真藤順丈/講談社/1,850円

       

       面白かった。

       戦後の沖縄で アメリカの圧倒的な力の支配に抗うことによって、自己と沖縄を必死で構築してゆく若者たちの物語。

       タイトルは「宝島」というものの、一攫千金の話でも浮わついた夢物語でもない。「ヌチドゥタカラ:命が宝」という沖縄のことばがあることを ぼくたちも知っているけれど、おそらくこれは その「宝」なのだ。

       戦後沖縄で起きた米軍がらみの事件を下敷きに、いわゆる沖縄返還の頃までを時代背景にしている。いや、本当の主人公は「沖縄」そのものなのかもしれない。

       

       ぼくは2回も電車を乗り越すほど 夢中になったにしては、読了まで1週間以上かかってしまった。

       沖縄の出来事を憶えてはいても、そのときの沖縄のひとたちの思いを知っている訳ではないから、読み始めのぼくは さながら 見知らぬグループのデモに紛れ込んだようで 心から共鳴することができないままだった。

       

       中でも、この物語の軸をなす「戦果アギヤ−」(戦果をあげる者たちといった意味だと書かれている)という言葉は、この本で はじめて知った。家を焼かれ家族を殺され土地を奪われた沖縄の 敗戦直後の若者たちがつくったチームが、綿密な計画を立てて米軍の基地に潜り込み、物資を盗んで来るのだ。

       これがフィクションなのか歴史上の事実であったのか ぼくは分からず、 したがって どう受けとればいいのか定かでないままに読みすすめていた。

       

        そんな具合に自分の位置が定まらないまま読んでいたときに、ちょうど沖縄通の友人が事務所に来たので戦果アギヤ−のことをきいてみると、それは現実にあったことで、当時は米軍統治下にあった琉球警察も なかば 見て見ぬふりをしていたそうだ。いいところがあるじゃないか。そうと知ってから、ぼくはやっと、彼等の仲間に入れてもらったような気持ちで読み進んでいった。


      米軍の戦争と辺野古基地にかかわる ふたつのインタビュー

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          世界中の人々が見ているIOC総会の壇上で公然と嘘をついた人物が、いまだにぼくたちの国の代表者であるだけでも耐えがたいことだが、彼はNHKの討論でふたたび あからさまな嘘をついた。その間にも彼はたくさんの嘘を言い続け自殺者さえ出しながら平然としているものだから、またかと思うだけですまされてしまいそうで心配でならない。

         

         彼の意を受けた連中が沖縄の首長に圧力をかけているからに違いないが、沖縄の県民投票をしないと言う首長が5人も出て来た。
         その自治体のひとつである宜野湾の市役所の前でハンガーストライキを続ける 県民投票の会代表の元山仁士郎くんに対して右翼が難癖をつけるそうだが、数日前にウーマンラッシュアワーの村本が話を聞きに行った。
         デモクラシータイムズは、昨年10月にアメリカの平和団体 ベテランズ・フォー・ピースのメンバー二人にインタビューした映像を、この時期にYouTubeで公開した。
         つぎの二つがそれだが、これを見ると、米軍の基地を支えるということが 沖縄と世界に何をもたらすのかが よく理解できる。

        私の戦争 元米兵は語る ベテランズ・フォー・ピースに訊く/デモクラシータイムズ(インタビュアー山田厚史・2018.10.18収録2019.1.17YouTube公開)

        ウーマンラッシュアワーの村本さん、ハンスト中の元山県民投票の会代表を訪問(2019.1.16公開)

         


        平成三十一年 あけまして おめでとうございます

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          あけましておめでとうございます

          本年もよろしくお願いいたします

           

          イチヨウライフクカデンイノシシニテンジ

          イチジンケッキリカニカゲヲアキラカニス

          と詠むつもりです


          ルー

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             先週の金曜日、ぼくの叔母の家で うちの娘たちが枕をならべて寝入っていた。

             真夜中、枕元に寝ていたルーが 起きるなり部屋を飛び出し、なにやら緊迫した気配と物音に目を覚ました長女が、慌てて廊下にいってみると ルーは前足でネズミをおさえている。

             ネズミをくわえて食べそうになったので、あわてて首輪をとって引き離した・・・翌朝ぼくは、ことの次第をLINEで知った。

             

             ルーは、ひと月あまり前に長女がひきとった犬、獣医さんたちによれば2〜4才くらいらしい。

             やってきて二・三日で、あきれるほど彼女になついた。留守番させて近くに買いものに行き 帰ってくると、クルクルクルと回り あらん限りの力で尻尾を振り、手といわず顔と言わず ペロペロと舐めて、まるで何年も離れていたのが生還したような喜びようだ。

             

             長女に対する愛情は別格だが、すこぶる人なつっこいから 来るひと誰もが可愛がってくれる。ぼくがソファで寝ていると、足もとに置いた毛布の上で眠っているが、目を覚ましたと知るや横にやって来て左手を挙げ 腕をつつく。頭や喉をなでたり首をかかえたりしてやるとうれしそうにしているが、やめると また左の前足で催促する。数分ほど そうやっているうちに、こちらも目が覚めて、彼女も満足する。

             

             そういう女の子がネズミに遭遇するや、にわかに野生に戻ったように、俊敏で攻撃的な肉食動物になったものだから、娘たちは驚いた。ぼくはそれを聞いて 驚く以上に ますます気に入った。


            オフグリッド太陽光発電のワークショップ:ブラックボックスの効用

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               「今度の土曜日に、藤野電力というところが主催する オフグリッドの太陽光発電のワークショップに行くんだが、きみも行かないか」と秋山さんに訊ねられた。

               ぼくはすぐに好奇心がふくらんで 行きたいと即答したが、恥ずかしながら「オフグリッド」とは初めて聞くことばだった。

               

               とはいえ、太陽光で発電した電氣を電力会社に売らずに、そのまま自分で使うのだろうくらいの想像はできる。組織に拘束されず 独立のシステムをつくれるという爽快感もある。

               オフグリッド太陽光発電とは何か、どう組み立てるのかを知るには、よくできたワークショップだったと思う。

               

               中央本線高尾駅から各駅に乗りかえて2つ目の藤野駅で降りる。道を4〜5分下ると視界が開けた。快晴の相模湖のほとり、橋のたもと、雑然とした駐車場の奥にある倉庫にすぎないようだが、藤野電力の背後には相模川ー相模湖が広がっている・・・巨大な壁をつくって水を貯め、それを落とした勢いで発電するのを尻目に、薄いパネルで電氣ができるのだ。

               


              映画「タクシー運転手」

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                 「タクシー運転手」がギンレイホールに来た。

                 

                 「日本は、これからあんな風になっちゃうのだろうかと思うけれど、ぜひ観てほしい」と 悲観的にすすめられたが、ぼくは むしろ映画に勇気づけられた。

                 

                 こんな軍事政権に支配されていた韓国が、40年足らずで 現在のような経済状況と自由を手にしたのだから。

                 

                 1980年5月、東京からソウルにやってきたドイツ人カメラマンを、彼が何者かも知らず、光州で何が起きているかも知らず、ただ長距離の上客と思いこんで金浦空港から光州まで車を飛ばしたタクシー運転手が、やっとのことでたどり着くと、軍隊が丸腰の市民を相手に銃撃している。

                 

                 さながらサイコロを転がすように、たまたま拾った客の求めるままに行き先が決められるタクシー運転手。そうした人物が主人公であることによって、ぼくたちも 日常生活に追われる平凡な市民になって歴史の渦に巻き込まれてゆく。

                 だが、これはフィクションではない、 実在したドイツ人カメラマンと韓国人タクシー運転手の出会いをもとにしたものだ。だからこそぼくたちは引き込まれる。


                「君たちはどう生きるか」

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                   おくればせながら「君たちはどう生きるか」を読んだ。

                   はじめは なかなか物語に入り込めないのだが、やがて、車中で読みふけって電車を乗り過ごしてしまうほどに熱中して 2日あまりで読み終えた。

                   

                   宮崎駿が、もう長編はつくらないという宣言をひるがえした時には驚いた。

                   もうつくらないと言って、しばらくするとつくりたくなるというのは、これまでにもあったことだが、「君たちはどう生きるか」と大上段に構える説教臭いタイトルに驚いたのだ。

                   

                   しかし、その原作が吉野源三郎のあの本で、すでに マガジンハウスから出ている漫画挿絵入りの小説は  いずれもベストセラーになったときいて 興味津々になった。

                   岩波を代表する人物である吉野が書いたこの本の存在を知っていても、読もうとしたことすらなかった。

                   

                   やがて娘が買って来て読んでいたから、終わったら貸してくれることになっていたのに、どうも失くしたようで、だからといって買い直す気にはならないのも分かるから、プレゼントした。ぼくの魂胆は娘も分かっているから、先に読んでいいと言うので、ぼくが先に読むことにした。


                  GO VOTE・・・新潟県と中野区の首長選挙

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                     今日は、中野区の区長と新潟県の知事を選ぶ選挙の投票日だ。

                    中野区はぼくの住むところだし、新潟県には実家があって、いずれも他人事ではない。

                     

                     自公明の推す候補は、いまの世の中を劣化させている安倍モデルを踏襲しようしている。

                     新潟県では東電の柏崎原発を再開しようとしている人物を推す。経団連の会長にイギリスの原発をつくろうとしている日立の代表が就任し、三菱重工の社長は原発に力を入れると発言し、世界とは逆の方向に舵をとって歩調を合わせる狂気の沙汰。

                     中野区では、オリンピックのために旧刑務所の樹木を伐採してしまったし、サンプラザを壊してアリーナに建て替えようとする4期目の現職。

                     

                     野党が連合して推す首長候補は、いずれも、地方公務員の出身で、先日、中野駅前に枝野幸男・長妻昭が候補者の応援に来たとに聴衆の掲げたオレンジ色のメッセージボードが印象的だった。

                     

                     一方は、生活環境を劣化させるが金を落とすことを売りものにして、他方は市民の生活をよりよくするよう政治のありかたそのものを作り直そうと訴えるのだから、両者の次元は離れている。

                     マスメディアも政治家も口にすることができない禁句だが、このありさまを招いたのは、有権者が投票せず考えもせずに投票する・・・愚かだからだ。

                     

                     メッセージボードは、それをおだやかに「GO VOTE 試されているのは有権者だ」と訴える。


                    Corazon Loco:イニエスタのワイン

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                       一昨日、よき日を祝うために近くのスーパーマーケットに行って、この白ワインを一本買ってきた。

                       

                       なにしろ「日本と日本の人たちが好きだから、国民の一部になりたい」なんて泣かせることを言ったイニエスタが 正式にJリーグのヴィッセル神戸と契約を交わした日なのだ。

                       国民や国のことなど考えもしないこんな首相と 情けない政府が支配する国だというのに、そんなことを言ってくれるいいやつ。

                       

                       しかも イニエスタは、バルサの若い選手に機会を与えたいとチームを退き、バルサとは闘いたくないから アジアのチームに行きたいと言ったそうだ。東京でなく神戸に住むほうが家族も気持ちよい生活ができるだろうし 長く日本に腰をすえてほしい。

                       

                       ヴィッセル神戸は、ただの商売や気まぐれでイニエスタを獲ったわけではない。

                      三浦淳寛をスポーツディレクターにすえて本気でチーム改革をしようとしているという記事が 先日、Numberに掲載されたばかりだ。

                       イニエスタは、契約時の会見で「三木谷さんと三浦さんに感謝する」と言ったくらいだし、ワールドカップに優勝する前からドイツ代表チームでフィジカルコーチをしていた咲花正弥をコーチに迎えていた。(「ヴィッセルが進めるバルサ化とは」/NumberWeb

                       

                       ぼくが料理用でなくアルコールを買うことは 滅多にないが、去年のバレンタインデーの頃に 事務所の近くのスーパーに、イニエスタのワイナリーでつくられたワインが置かれていることを知り さっそく行って 赤白一本ずつ買った。それがなくなってから買い足していなかった。

                       

                       こんどは、赤と白に加えてロゼもあった。しかし、白だけデザインがかっこいい。ハート型にラベルを切り抜いてあって そこから瓶の中身と背中のラベルの裏側が見えるのだ。

                       中身には大きな関心があるわけではないぼくは 白を一本だけ買ってきた。かつて、イニエスタがワイナリーを持っていると聞いたときには、もともとあったワイナリーを買収したということなのだろうと思ったのだが、ウェブサイトを見ると工場の設備も施設も新しいようだし、どうも田舎の小さな村に新たにつくったらしい。ワイナリーのウェブサイトを開くと、工場も葡萄畑も動画で見ることができる(BODEGA INIESTA

                       

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